マスプロ配送のミスにつけこめ

大手宅配業者の仕分現場では、コンピュータによる作業支援が進んでいます。しかし、コンピュータは作業の効率を高める道具であって、作業の品質を高める道具ではありませんから、けっして100%完璧とは言い切れません。つまり、裏返すとその作業上には人手が入るプロセスでは、そのどこかで仕分けだとか届け先とったものの割り振りにミスが発生することがあります。

大阪行きの荷物が仙台に送られたら?

大都市ターミナルの仕分け工程では、例えば、大阪行きや福岡行き、仙台行きといったように、どんどん荷物がまとめられていきます。そして、だいたい100個くらいの荷物が揃ったらコンテナかごへ取りまとめるということをしています。このコンテナかごは、作業が進むごとに1本、2本と数えていきますが、これらが約18本揃ったら、ー台の大型トラックに積載して出発するのです。ところで、例えば仕分け担当者が大阪行きの荷物1個を、間違えて仙台行きの荷物に入れてしまったらどうなるでしょうか?大阪に配達されるべき荷物が、実際には仙台のターミナルに届けられててしまうということが起こります。もしこうした事態が発生したら、この間違えた荷物を一瞬でも早く大阪に届けなければなりません。

緊急事態の場合に、軽貨物運送業が力を発揮する

こういう、切羽詰った自分の会社のシステムに載らないような緊急事態の場合に、軽貨物運送業が力を発揮する場面となるのです。もし一個でも荷物が間違って紛れていたら、直行で正しい届け先へ届ける仕事が依頼されるのです。例えば、この仙台発大阪行きの仕事の場合、軽貨物自動車運送業がもらう運賃は大体14万円くらいです。もし仮に、同じ仕事を大手宅配業者が行ったら料金は1個約1000円ですが、軽貨物自動車運送業への報酬は14万円。大手宅配業者からしてみれば大赤字です。しかし大手の宅配業者はお互い厳しい競争をしていますから、お届け期日に指定どおり配送できないと信用問題となります。だから赤字を承知のうえで軽貨物運送業に仕事を依頼してくるのです。